2012-04-06

「Money As Debt」(負債としてのお金)


「腐敗した銀行制度」カナダ12歳の少女による講演
30分で判る 経済の仕組み

 ・「Money As Debt」(負債としてのお金)

武田邦彦『現代のコペルニクス』 日本の重大問題(2)国の借金
『サヨナラ!操作された「お金と民主主義」 なるほど!「マネーの構造」がよーく分かった』天野統康
『マネーの正体 金融資産を守るためにわれわれが知っておくべきこと』吉田繁治
『〈借金人間〉製造工場 “負債"の政治経済学』マウリツィオ・ラッツァラート


 直訳すれば「負債としてのマネー」。お金ができる仕組み。銀行の詐欺システム。

学校の先生が絶対に教えてくれないゴールドスミス物語
信用創造のカラクリ
ある中学校のクラスでシャーペンの芯が通貨になった話
『モノポリー・マン 連邦準備銀行の手口』
『アメリカ:自由からファシズムへ』アーロン・ルッソ監督
モンサント社が開発するターミネーター技術]/『自殺する種子 アグロバイオ企業が食を支配する』安田節子
ネイサン・ロスチャイルドの逆売りとワーテルローの戦い/『ロスチャイルド、通貨強奪の歴史とそのシナリオ 影の支配者たちがアジアを狙う』宋鴻兵

2012-04-05

キリスト教の「愛(アガペー)」と仏教の「空(くう)」/『日本人のための宗教原論 あなたを宗教はどう助けてくれるのか』小室直樹


『青い空』海老沢泰久

 ・キリスト教の「愛(アガペー)」と仏教の「空(くう)」
 ・「異民族は皆殺しにせよ」と神は命じた
 ・宗教には啓典宗教とそれ以外の宗教がある

目指せ“明るい教祖ライフ”!/『完全教祖マニュアル』架神恭介、辰巳一世
キリスト教を知るための書籍
宗教とは何か?

 キリスト教の「愛(アガペー)」は、真(まこと)に驚くべき教義である。それは、何千年ものイスラエルの宗教がのぼりつめた「苦難の僕(しもべ)」の教説から発生した。そして、全世界を包み込むほどのエクスタシーを発散し、資本主義デモクラシー近代法を生んだ。
 仏教の「(くう)」は、人類が到達した最深、最高の哲理であろう。それは、形式論理学記号論理学をも超越している論理を駆使していることが、最近明らかにされてきた。「空」は、最近の社会科学、自然科学を比喩として用いるとき、初めて鮮明に理解されるであろう。

【『日本人のための宗教原論 あなたを宗教はどう助けてくれるのか』小室直樹(徳間書店、2000年)】

 ずっと奇人だと思い込んでいた。数年前にカッパ・ビジネスを3冊ほど読んで、ただの奇人ではないことがわかった。

小沢遼子足蹴り事件

 1983年1月26日、ロッキード事件被告田中角栄への求刑公判の日、テレビ朝日の番組「こんにちは2時」の生放送に出演した。番組のテーマはもちろん角栄の裁判であり、小沢遼子ら反角栄側2人と小室による討論を行った。ところが冒頭、突然立ち上がってこぶしをふり上げ、「田中がこんなになったのは検察が悪いからだ。検事をぶっ殺してやりたい。検察官は死刑だ」とわめき出し、田中批判を繰り広げた小沢遼子を足蹴にして退場させられた。

 ところが、翌日朝、同局は小室を「モーニングショー」に生出演させた。その際さらにパワーアップしてカメラの面前で「政治家は賄賂を取ってもよいし、汚職をしてもよい。それで国民が豊かになればよい。政治家の道義と小市民的な道義はちがう。政治家に小市民的な道義を求めることは間違いだ。政治家は人を殺したってよい。黒田清隆は自分の奥さんを殺したって何でもなかった」などと叫び、そのまま放送された。

 これをもってテレビ出演はほとんどなくなり、以後、奇人と評された。

Wikipedia

 谷沢永一〈たにざわ・えいいち〉も同じような主張をしているが、よくよく吟味をすれば一定の合理性はある。小沢事件に端を発する「政治とカネの問題」などは、確かに政治家を小市民に貶(おとし)めるような同調圧力が働いている。

 清廉潔白で無能な政治家が一番困る。

 小室は社会科学的アプローチで五大宗教(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、仏教、儒教)を読み解く。その合理性が曖昧さを退ける。「日本人のための宗教原論」というタイトルに偽りはない。

 信者の瞳は崇拝感情によって曇っている。客観的な評価は困難であろう。小室は冷徹な眼でバッサバッサと斬り捨てる。

 2000年を経てもなお人々の胸に鮮やかな影を落とす人物が存在する。その事実が重い。彼らは神仏などではなく人間であった。否、彼らこそが真の人間を示したのだ。

 ヤスパースは「軸の時代」(枢軸時代)と名づけた。人類は精神的な存在へと飛翔した。

 振る舞いとしての「愛」と、哲理としての「空」が一致するところに真の宗教性がある。イエスとブッダが直接出会うことがあったならば、決して争うような真似はしなかったはずだ。

 文明や科学の発達は部分的な幸福を支えてはいるが、人生の苦悩を解決するものではない。量子力学が恋の悩みを軽くすることもなければ、ゲーデルの不完全性定理が職場の人間関係を改善してくれるわけでもない。

 だとすれば、やはり宗教性が大切なのだ。特定の信仰を持つ必要はない。制度宗教、組織宗教に額づくよりも、自分の目と手で直接触れて学んでゆくことが正しい。

「誰が」説いたかよりも、「説かれた教え」が重要だ。これを依法不依人(えほうふえにん/法四依の一つ)という。

日本人のための宗教原論―あなたを宗教はどう助けてくれるのか

目指せ“明るい教祖ライフ”!/『完全教祖マニュアル』架神恭介、辰巳一世
神智学協会というコネクター/『仏教と西洋の出会い』フレデリック・ルノワール
ウイルスとしての宗教/『解明される宗教 進化論的アプローチ』 ダニエル・C・デネット
欽定訳聖書の歴史的意味/『現代版 魔女の鉄槌』苫米地英人

2012-04-04

宋鴻兵


 1冊読了。

 19冊目『ロスチャイルド、通貨強奪の歴史とそのシナリオ 影の支配者たちがアジアを狙う』宋鴻兵〈ソン・ホンビン〉:橋本碩也〈はしもと・せきや〉監訳、河本佳世〈かわもと・かよ〉訳(ランダムハウス講談社、2009年)/やはり中国は侮れない。私は知った。1968年生まれの恐るべき知性を。その名、宋鴻兵〈ソン・ホンビン〉。タイトルが仰々しくて陰謀モノの匂いを放っているが、ロスチャイルド家を巡る金融の歴史と手口が描かれている。この手の本の中では決定版といってよい。結局のところ、資本主義の命運が決まったのは産業革命などではなく、ナポレオンの敗退(ワーテルローの戦い)であった。本書を読むと中野剛志〈なかの・たけし〉ですら子供じみて見えてくる。

2012-04-03

Roger Ridley - I've Got Dreams to Remember



 それがこの曲だ。


「Playing for Change」Songs Around the World

 twitterで紹介したところ、「I've Got Dreams to Remember」を発見。オーティス・レディングやエタ・ジェイムズよりも素晴らしい。どこか浪曲を思わせる雰囲気が漂う。声ではなく喉で歌い上げている。路上に轟く力強い声が、海を渡って私の胸を激しく打つ。

第七番目の方角/『それでもあなたの道を行け インディアンが語るナチュラル・ウィズダム』ジョセフ・ブルチャック


 私の大好きな話に「第七番目の方角」というのがある。私はこれを、現代ラコタ族のすぐれた伝承の語り手である、ケヴィン・ロックから教えてもらった。それはこういう話だ。
「グレート・スピリットであるワカンタンカ(※スー族の崇める大精霊「ワカンタンカ〈ワカン=神秘、タンカ=大いなる〉」)は、六つの方角を決めた。すなわち、東、南、西、北、上、下である。しかし、まだひとつだけ、決められていない方角が残されていた。この七番目の方角は、すべてのなかでもっとも力にあふれ、もっとも偉大な知恵と強さを秘めている方角だったので、グレート・スピリットであるワカンタンカは、それをどこか簡単には見つからない場所に置こうと考えた。そしてとうとうそれは、人間がものを探すときにいちばん最後になって気がつく場所に隠されることになった。それがどこであったかというと、ひとりひとりの心のなかだったという話だ」(はじめに)

【『それでもあなたの道を行け インディアンが語るナチュラル・ウィズダム』ジョセフ・ブルチャック:中沢新一、石川雄午訳〈いしかわ・ゆうご〉(めるくまーる、1998年)】

 表紙の顔に眼が釘付けとなった。インディアンの若者は真っ直ぐに私を見つめていた。世に直線が存在するのであれば、彼の視線こそは正しく直線であった。双眸(そうぼう)は清らかな光を発し、顎(あご)のラインが力強い意志を感じさせる。気高き香りが濃厚さを伴って漂ってくるようだ。

navajo-boy

 インディアンの風貌はそれ自体が詩であり音楽でもある。彼らは「人間の顔」を持っている。我々の弛緩(しかん)し、のっぺりした顔とは大違いだ。真っ当な生活、そして正しい感情が表情を彫琢(ちょうたく)するのだろう。

「第七番目の方角」は「内なる方向」であった。座標軸ではなく方向という指摘が重い。つまり特異点ではなく、その向こう側の領域なのだ。インディアン仏法における生死不二(しょうじふに)といってよい。

 人々を覚醒させる真理を私は仏法と呼ぶ。特定の教団へ誘(いざな)い、他勢力と競い争う言説は、商用レベルのプロパガンダであって仏法ではない。むしろ政治的言説といってよかろう。彼らは真理ではなく集団力学に支配されている。

 第七の道を行く人は、澄み切った湖面のような厳粛なる静けさを湛(たた)えている。彼らは言葉で語らない。目で語るがゆえに。これを白毫相(びゃくごうそう)という。

それでもあなたの道を行け―インディアンが語るナチュラル・ウィズダム

2012-04-02

『アメリカ:自由からファシズムへ』アーロン・ルッソ監督


監視社会への道 愛国者法とアメリカ
『モノポリー・マン 連邦準備銀行の手口』
「Money As Debt」
『なぜアメリカは戦争を続けるのか』シャーロット・ストリート・フィルムズ制作(アメリカ、2004年)

魚津郁夫、こうの史代

1冊挫折、1冊読了。

プラグマティズムの思想』魚津郁夫〈うおづ・いくお〉(ちくま学芸文庫、2006年/財団法人放送大学教育振興会、2001年『現代アメリカ思想』加筆、改題)/良書。20代、30代で読んでおくべきだった。今となっては不要。

 18冊目『夕凪の街 桜の国』こうの史代〈ふみよ〉(双葉社、2004年)/微妙だ。「夕凪の街」は読んでよかった。ただ、漫画作品としてはあまり評価できない。物語が寸断されており、出来損ないのモザイク画みたいになってしまっている。こうのは、取材した情報の重みに耐えられなかったのではあるまいか。広角で描かれた淡い景色の絵は実に味わい深い。