2013-04-15

ジェイムズ・グリック


インフォメーション 情報技術の人類史』ジェイムズ・グリック:楡井浩一〈にれい・こういち〉訳(新潮社、2013年)/532ページの大冊。200ページまで読了。併読書籍を総ざらいする必要あり。1690年に哲学者のジョン・ロックが定義を【定義】した(P80)。アイザック・ニュートンは壮大な研究に着手した際、時間、空間、場、運動、質量などの単語を定義することから始めなければならなかった。本書で初めてチャールズ・バベッジを知った。数学者にしてマルチ技術者でもあったバベッジは機械式計算機(階差機関)を思いつく。この計算機の行く末を一目で見抜いたのが詩人バイロンの一人娘エイダであった。後にバベッジとエイダは解析機関の共著をあらわすが、主導権を握ったのは若きエイダで、二人の概念はアルゴリズムとプログラミングを志向していた。

 バベッジは未来に目を向けながら、とりわけひとつの真理に特別な役割を見ていた。それは「“知は力なり”という金言」だった。バベッジはこの言葉を、字義どおりに理解していた。知は「それ自体が物理的な力を生み出す」と断言した。(P159)

脳は宇宙であり、宇宙は脳である/『意識は傍観者である 脳の知られざる営み』デイヴィッド・イーグルマン

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