2015-01-10

ドラマ『パーソン・オブ・インタレスト 犯罪予知ユニット』は神の物語


 ジム・カヴィーゼルといえば『アイ・アム・デビッド』や『パッション』が思い出されるが、よもやこんな二枚目だったとは。しかもアクションまでこなしている。男振りがよすぎてミス・キャストだと思う。声もあまりよくない。

 テロを阻止するための「マシン」がありとあらゆる国民を監視する。犯罪に巻き込まれそうな人を孤独な億万長者かつ天才プログラマーのハロルド・フィンチ(マイケル・エマーソン)が元CIAエージェント、ジョン・リース(ジム・カヴィーゼル)の助力を得て救うという筋書き。「パーソン・オブ・インタレスト」は直訳すると「興味の人」か。つまり彼らに「関心を寄せられた人」は助けられるわけだ。

 監視という全知と救うという全能が「神の物語」であることを雄弁に物語る。

 脚本の文学性が高く、映像も工夫が施され、スピーディーなテンポでドラマは進行する。構成が完璧すぎてヤマに欠けるほどだ。

『24 -TWENTY FOUR-』ほどの熱狂はなく、『Life 真実へのパズル』よりも中毒性は劣るが、手堅くまとまった好作品だ。「シーズン1」がamazonだとDVD6枚組で818円なのでレンタルするより安い。

パーソン・オブ・インタレスト〈ファースト〉セット1(6枚組) [DVD]

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