2018-01-01

帰省とは親を省みること/『親を切ると書いてなぜ「親切」 二字漢字の謎を解く』北嶋廣敏


「帰省」には「省(かえり)みる」という行為が含まれている。故郷に帰って、父母を省みる。親の安否をうかがう。それが「帰省」の本来の意味である。単に故郷に帰るだけでは「帰省」とはいえないのである。

【『親を切ると書いてなぜ「親切」 二字漢字の謎を解く』北嶋廣敏〈きたじま・ひろとし〉(リイド文庫、2011年)】

 帰省中の諸君、今からでも遅くはないから親を省みるよーに(笑)。一方、「帰郷」には定住する意味合いが感じられる。

「帰省」と「帰郷」「里帰り」の違い

 昔は「故郷に錦を飾る」という言葉があった。経済が上向きの時代は功成り名を遂げることが人生の目的と化すのだろうか。男児が産まれると「末は博士か大臣か」とも囁いた。

 中には帰りたくても帰れない人もいるだろう。男であれば中々電話もしにくい。私からは「いつまでもあると思うな親と金」との言葉を贈ろう(笑)。

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